UAE・ヨルダン訪問  (ヨルダン・アンマン・シリア国境編)  日時  2010年11月吉日





朝08:00 ムジャンマシャマリー(北バスターミナル)行きのセルビス乗り場へ。
前に日本人の女の子2人組が並んでいて、キングフセインに向かうといっていた。

ムジャンマシャマーリーからヨルダン側の国境の街ラムサまでは、
セルビスで1時間、2JD(260円)。このセルビスの中にシリアに帰るというおじさんがおり、
シリア方面(ダラア)行きのセルビスを探してくれた。5JD(600円)
このおじさんは英語はしゃべれないようであったが、色々気を使ってくれた。

この調子だと、ダラアにはお昼ぐらいにつけるので、
今日中にパルミラまでいけるかもと考えていた。
国境へ向かうヨルダン側の国境は、出国TAX 8JDを払い出国。

次はシリア側の入国になる。Gateをくぐるたびに「welcome」と言われる。
シリアの国旗と、アザド大統領の看板にお出迎えされる。
そして肝心のイミグレーションだが、「ビザをボーダーで取りたい」と言うと、
これを書けと言われ、入国カードを渡される。カードを書いて持っていくと、
「すわってまっていろ」と言われる。その後、イミグレオフィサーが事務所と窓口を行ったり来たりし、
偉そうな人と話をしたり、電話をかけたりしていた。

その後、職業や入国目的、シリア国内では働く予定の有無などを尋ねられる。
帰りの飛行機のE-ticketを見せ、ダマスカスから明後日に帰る旨を伝える。
またイミグレーフィサーは事務所に戻っていき、電話をかけているようだった。


    


この後、イミグレオフィサーが窓口に戻ってきて、別の人と何やら相談しているようだったが、
その会話の節々に「Anman」と言う単語が出てくるようになり、どうも雲行きが怪しくなってくる。
どうも「ビザをボーダーで発給できない。」ようなのだ。
「アンマンのエンバシーかナショナルカントリーで取ってくれ」とのこと。

中国や韓国にはシリアは大使館を置いていないので、原則国境で発給しているようで、
日本人も歩き方には「流動的だが陸路は国境で取得可能」となっていて、
ペトラであった日本人とも、「たぶん大丈夫じゃないか」みたいな話をしていたので、
まさか取れないとは思ってもいませんでしたが、「この1週間ほど取れない日がある」とのこと。

ダマスカスOUTのフライトの予約がきちんとあるし、セルビスの運ちゃんやら、
同乗していたシリア人ががんばってくれたが、結局は発給されず
「Return to Anman」と冷たくあしらわれてしまった。

アンマンへ逆戻り。3JDでシリアナンバーでヨルダンに向かうセルビスに乗せてもらう。
イミグレから国境線までの間に2回の検問があるのだが、シリア側のオフィサーに
「バイバイ、また来てね!」といわれ、「違う。ビザが取れなかったんだ」
「なぜ?」と聞かれるので、 「ボーダーでアライバルビザは出さないんだって」と言うと、
「えっ、そんなことになってるのか」というやり取りを2回も繰り返した。

挙句の果てに、横を日本人のツアーバスが通過したときに、
事情を知らない別のオフィサーがちょっと貸してくれと私のパスポートを
バスに向かって掲げて、バスの中から日本人が手を振ったりしている。

「をいをい、こっちは入国できなくて追い返されてるんだよww」


そして、ヨルダン側の入国では、出国の取り消し理由書を書いてもらうため、
別棟のオフィスへ行き、その後に出国側の窓口で取り消し処理をしてもらった。

(後日談) まさかこの時は、この後1年もたたないうちに「アラブの春」とやらで、
ダラアが最激戦地になるとは思いもしなかったです。


    


結局アンマンに戻ってきた。ファラにいる間、マンスールに日本人が泊まっていると言う話だったので、
マンスールにチェックイン。個室1泊12JD(1440円)たくさん日本人が泊まっているようだった。

すると同じく、別ルートの国境(ジャヌーブ)でシリアビザの取得をしようとして
追い返された学生の女の子とスェーデン人が戻ってきていた。
なんでも、昨日と今日2回トライしてダメだったらしい。
しかも2時間放置の刑を食らったとか。(イスラエルじゃあるまいに)

2日前にも、日本人でダメだった人がいたとのことで、10月の中旬ぐらいから
ちらほらと拒否が出てきているようで、10月下旬に通過できた人は通過できたようです。
まさか日本のパスポートが拒否られるとは。。。

噂レベルで、国境でアライバルビザが取れる確立は半々のようです。
国境や係官でも違うようで、レバノンやトルコ側からが一番取れやすいとか。
ちなみにアンマンのシリア大使館に行くと、ボーダーで取れと言われるので、
「ボーダーでアンマンの大使館に行けといわれた」というと、
「大使館のオフィサーが連絡を取り巻くって」 結局、アンマンの大使館で取れたという人もいた。

時間があれば、ベイルートへ飛んで再び国境越えすることも考えるが、
日曜には成田に戻れないと会社にいけなくなるので、日本に帰ることを考えることにした。

今日は木曜日の午後、アラブでは金曜日が休日で、月曜に仕事に行くには、
土曜にアンマンを出発しなくてはいけないので、いそいでエミレーツの事務所に行く。

色々と粘ってみたが、格安航空券なので、今すぐの予約変更は不可で、
シリア〜ドバイに搭乗しないと、ドバイ〜成田のフライトもキャンセルになるとのことで、
アンマン〜ドバイのチケット買いなおしだけではダメだとのことでした。

唯一の方法としては、あなたのチケットの発券元である東京のエージェントに
エミレーツのアンマン事務所から予約変更の依頼のメールをだし、
その返事を持って検討するとのことだったが、成田は夜中で明日は休日なので、
答えが出せるのは土曜の朝になるとのこと。いやそれ出発日じゃん。

差額か手数料払うから、予約変更させてくれよ。
結局は750JDをカードで払い、新しいチケットを購入しました。
元のチケットが往復で11万ぐらいだから、そんなもんだよね。

まあ12月にボーナスが出るよ。きっと(涙)



    

アンマンのダウンタウンは、市場が活気がある感じだが、
年々物価が高くなってやになると言う話を聞いた。

街の中のDVD屋には知っているタイトルがちらほら。
でも、ビニールに紙と入ってるだけで、正規版であるようには見えない。

旧市街モスク前の生ジュース屋は3日連続でお世話になった。
子供が「コンニチワ」「ニホンジン」といってくるので、「ニーハオ」というと、
子供は「シーナ(中国)」といっていたが、それはブーッブーはずれ。


ホテル・マンスールは、別名「コーダホテル」と言われており、色々と長いストーリのあるホテルなのですが、
説明するスペースがないので、詳しくはぐぐってください。以前はサーメルさんと言う方が、
旅人の世話をしていたのですが、どうやら今は金沢で新婚生活をしているようなので、
今は同じくパレスチナ人の「ルアイさん」という方が、宿の管理人をしています。

このルアイさん、日本人びいきが激しく、面白い人で色々お世話してくれ素敵過ぎた。
このルアイさんのおかげで、ちょっとこの旅行の楽しさが変わったかも。

他にも、1ヶ月以上歩き回ってるパッカーさんやら、シリアから遊びに来てる留学生の子とか、
NPOしてる人とか、会社辞めました見たいな人が沢山いて、
シリアに行けなくて、なんか落ち込んでいたが、割と元気になった。
話を聞いていると、オマーン、イエメン、イスラエルには1回は行きたいなぁと思う。


    
    


1日時間ができたので、JERASHへ行くことにする。
滞在も3日目になると、ムジャンマシャマーリ行きのセルビス乗り場も覚えた。
どうも0.35JDの区間を3JDと行ってくるが、あくまで0.35の車を探して乗る。
アンマン〜ジェラシュは0.75JD、入場料は8JD(960円)だった。
バスを探すのも、セルビスに乗るのも慣れてきた。毎度、慣れたころにさようならなんだけどね。。。
ペトラよりも、こっちのほうがぜんぜんに面白い。円形劇場もある。

翌日の帰国日、ダウンタウンからムジャンマシャマーリ行きのセルビスに乗ろうとしたら、
また3JDと言われた。朝の時間帯は、行列ができているので、黙って乗ってしまえば0.35JDなのだが、
この時間は客待ちのセルビスしかおらず、停まっていた3台とも3JDだと言う。
価格交渉する文化なのはいいけど、いちいちめんどくさいから、明瞭会計で価格を明示してくれ。


     


ドバイ国際空港の免税店には、日本のアニメのDVDが沢山置いてあった。
ドバイ国際空港は、エミレーツでのトランジットだと無料で食事が取れるようになっているし、
シャワーもあるので、快適に過ごせる。

02:50発の EK318でドバイから成田へ。1800成田着。
スカイアクセス線を初体験。無料特急で青砥まで50分とか素敵すぎ。
羽田行くより、数分成田に行くほうが短くなったかもしれない。

なんやかんや色々あったけど、楽しかったです。
悔しいので、いつかはシリアの地に足を踏み入れたいなぁ。。。




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