− 2004・参議院議員選挙報道徹底比較−


今回も民放こぞっての選挙戦線が繰り広げられました。
前回の衆議院議員選挙の模様こちらにあります。


各放送局の番組タイトルは、

FNN: 踊る大選挙戦2004
ANN: 選挙ステーション2004
NNN: 参院選“激戦!2004夏”
JNN: 票決!ライブ2004
TXN: 決断!日本の選択 でした。

出口調査による「予測獲得議席数」です。
出口調査は系列・地方局によっては、
新聞社と共同で実施している場合があります。


予測 自民 民主 公明 共産 社民 無他
確定 49 50 11 4 2 5
TXN 49 50 11 4 2 5
NNN 47 53 11 3 2 5
JNN 48 52 10 4 2 5
FNN 48 53 10 4 2 4
ANN 46 52 11 4 2 6


今回のTXNの議席獲得予測が、ぴったんこカンカンで、
すべて結果と一致でした。前回の衆院選と比較すると、
JNN・FNNは手厚く予測していますね。



当確数の時間推移をみていきます。

下の票は各系列が画面下に表示している議席獲得数を、毎時00分±5分に
福岡・熊本・佐賀の各テレビ局にて、肉眼で確認したものです。
どの系列が当確を打つのが早いかが分かります。


21時 自民 民主 公明 共産 社民 無他 残り
TXN 27 28 6 1 1 1 57
NNN 31 39 4 2 1 3 41
JNN 31 36 5 2 1 2 44
FNN 31 36 6 2 1 3 42
ANN 31 35 6 2 1 4 42
22時 自民 民主 公明 共産 社民 無他 残り
TXN 33 35 6 1 1 3 42
NNN 34 42 5 2 1 3 34
JNN 34 40 6 2 1 3 35
FNN 34 39 6 2 1 3 36
ANN 35 43 7 3 1 4 28

23時 自民 民主 公明 共産 社民 無他 残り
TXN 38 42 8 1 1 4 27
NNN 37 46 9 2 1 4 22
JNN 39 44 8 2 1 4 23
FNN 37 43 8 2 1 4 26
ANN 39 45 8 3 2 4 20
24時 自民 民主 公明 共産 社民 無他 残り
TXN 46 46 9 2 1 5 12
NNN 46 48 9 2 1 5 10
JNN 48 48 9 2 1 5 8
FNN 46 46 9 2 1 5 12
ANN 46 49 9 3 2 5 7


ご存知のとおり、速報は「当選」ではなく「当選確実」ということで、
後半の追い上げで当選確実が取り消されてしまうこともありますが、
確認している限り、そのようなことは今回はなかったようです。

今回もやはり一番先行していたのは「ANN」ですが、
やや遅れていたTXNを除き横ばいですね。
衆院選に比べて、改選議席数が少ないので妥当な所です。

さて北部九州の選挙区ですが、福岡は開票直後に当確が出て
他は軒並み23時近くまで食い込んでいたようです。

そのためか、衆院選の時のように「ほとんどがローカル出し」ということもなく、
キー局の映像も長い時間流れていたようです。今回も「TVQ」をはじめとする
TXNは、ローカル時間帯と全国時間帯を明確に分けていたようです。
「KBC」「KAB」もどちらかというと、ローカル枠が決まっていたような放映形態でしたね。

今回も在福民放は「FBS」と「KBC」だけが「福岡と佐賀」の選挙区について報道していました。
ただ確認した限り、佐賀の事務所から中継があったのはKBCとstsだけのようです。
「RKB」は福岡の選挙区が早々と決まったからか、九州地区の全地域の票数を出していましたが、
KBCやFBSのように、佐賀を特別扱いすることはなく、福岡選挙区のみの報道でした。
「TNC」は「sts」を意識してか、普段のニュースから佐賀のことは扱いません。

NTTの中継回線ですが、前回とは状況が異なり、今回は注目選挙区のためか、
7時過ぎからOTVのサブの映像が流されており、ローカル枠のスタンバイ映像を
見ることが出来ました。あのL字型の画面はキー出しの映像を切り抜いて
使っているのかと思っていましたが、ローカル枠はローカル出しのようですね。
デザインも当確が出るタイミングも、キー局と一致していたので、
別のデータ回線でキー局のデータとリンクしているようです。

他のchもくまなくチェックしましたが、特に動きはなく「NTT福岡」の
CBが出たままで、TKUとMBCの素材送りが1回あっただけでした。
NHKは光化済みのようで、N中による裏送りはありません。

ずっと1KHzの「ピー音」の聞いていたので、少し頭が痛いかも。


議席数 自民 民主 公明 共産 社民 無他
選挙結果 49 50 11 4 2 5
解散時 51 39 10 15 2 9
増減 ▲2 +11 +1 ▲11 0 (欠5)



(ここから先は私情が入っておりますので、無党派層の方のみお読みください)



今回の選挙の総括としては、民主党の大幅な議席獲得ですね。
比例区で自民を抜いて第1党に出てきているようです。

佐賀地区はマンガ・映画等の表現規制を推進している議員が当選しました。
佐賀は比例区は自民党なのに、民主候補に表が流れたようで、
自民が苦戦していました。衆院選と似たようなことが起こっていますね。

九州1人区の当選結果は、佐賀・鹿児島・熊本は自公系、
宮崎・大分・長崎は民無系だったようで、保守アイランドの
九州としては民主が健闘しましたね。これは次回の参院選が楽しみです。

個人的な意見としては「金をばら撒けば票は集まります」
数で押し切れる状態であれば、金をばら撒くことは容易でしたが、
構造改革によって、金をばら撒かなくなったら、このありさまです。
与党野党が同じくらいの議席数が、互いを監視できて理想なんですけどね・・・



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