夢から、さめない |
著者: 白倉由美 (角川書店・角川スニーカー文庫刊) |
●ストーリー● 3人の少女はそれぞれの夢をみる。空の音が響く庭園。名まえを呼ぶ声。 砂に刻まれた足跡はすべて未来へと続き、彼女たちの見る夢は少年を動物園に導く。 「動物園襲撃計画」と記された青いノートが彼らの手から手へと受け渡されて、 少年と少女たちは新月の水曜日、動物園を襲撃する。二度と訪れることのない、 少女たちの季節をみずみずしく描いた青春ラブ・ストーリー。 コミック「声優物語」「東京星に、いこう」「セーラー服物語」なんかでおなじみの、 白倉由美先生が、チャレンジした初の小説です。この話は、平成8年にTBSラジオの 「マダラプロジェクトアワー・声優育成シュミレーション“学園少女”」という番組の中で、 リーディングストーリーとして、青二プロダクションの新人声優である (この頃は、まだナデシコとかも放送されてなかった時です。)桑島法子さん・桂川千絵さん・ 前田このみさんによって、朗読されていました。ラジオは、毎回聴いていた訳ではなかったけど、 まさか小説化しているとは思わなかったので、本屋で見つけた時には、なんか懐かしくて買ってしまいました。 まったく関係のない3人の少女が、自殺してしまったある男の子の書いた「動物園襲撃計画」と 記されたノートによって、出会って行く話しです。動物園襲撃というのは、ありきたりだけど、 おもしろい発想ですよね。本来動物というものは檻の中にいるものではないんですよね。 別にきりんやらペンギンが、街の中を歩いていても、おかしくないわけです。 各登場人物の視点から描く「マルチサイト小説」で、読みやすいです。 すがすがしいすっきりとしている話しなので、ぜひ読んでみてください。 |
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