1.アンテナの選び方 |
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テレビのアンテナには大きく分けて「VHF用」と「UHF用」の2種類のアンテナがあります。
受信したいチャンネルにあわせて、アンテナを選びましょう。 アンテナはホームセンターや電器屋の量販店などに置かれていますが、 大体はアンテナの箱に大きく書かれているので、問題はないでしょう。 あとUHF用のアンテナの中には、「ハイチャンネル(30〜62ch)用」とか 「ローチャンネル(14〜42ch)用」みたいなアンテナ、 「テレビ大阪(19ch)専用アンテナ」のように、受信できる チャンネルが限られているアンテナも販売されています。 アンテナを購入するときは注意して購入してください。 UHFしか放送されていない地域の電器店で、「お前の部屋でもテレビを見られるようにしてやる」と 会話している親子連れが、VHFのアンテナを買う姿というのを目撃したことがありますが、 そういう姿はホントに切ないので、根本的なところで、間違わないようにしましょう。 アンテナは一本の棒に、小さい金属棒がいくつもくっ付いていて、その金属棒の数を「素子」といいます。 その素子の数が多いほど、感度のよいアンテナになります。UHFだと8本〜35本の素子数の アンテナが発売されています。ただ素子数が多いほど大型で長くなりますので、設置場所に見合った 大きさのものを購入しましょう。(購入時に箱の大きさを見れば、大体の大きさがわかると思います。) アンテナには色々な種類があるので、詳しくは「DXアンテナ」「マスプロ電工」「日本アンテナ」といった アンテナメーカーのホームページを見るか、店頭置いてあるカタログを参照してみてください。 |
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2.アンテナの設置方法 (方向など) |
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▼目的の送信所の偏波にあわせてアンテナを設置しよう▼ テレビ(地上波)の電波には、大きく分けて「水平」と「垂直」の2種類の電波の送信方法があります。 電波とは「電界」と「磁界」という、電気と磁石まがいの力がセットになった波です。 電波を飛ばすときも、この電界と磁界をセットにして飛ばします。電界の振動の方向を、 地面に対して水平にして、磁界を垂直に飛ばす方法を「水平」偏波といい、 逆に電界を垂直にして、磁界を水平に送信する方法を「垂直」偏波といいます。 で、テレビのアンテナは金属で出来ているので、この2つの力のうち「電界」の部分を受信します。 (AMラジオなどのぐるぐる巻きの銅線や、コイルで出来たアンテナは「磁界」の方を受信します。) 目的の送信所が「水平偏波」で送信されている場合は、アンテナの上にいっぱい付いている棒が、 地面に対して水平(横向き)になるように設置します。逆に「垂直偏波」の場合は、 地面に対して垂直(縦向き)に設置するようにしてください。だいたいの送信所は 「水平偏波」で送信されていますが、たまーに「垂直偏波」で送信されている場合があります。 設置方向が違うと電波が上手く受信できず、するするっと抜けていってしまいますので、 チャンネルリストとかに「垂直」とか「V」という表示がある場合は、 アンテナを「垂直」に取り付けることを忘れないで下さい。(利得が3割程度になります)
▼目的の送信所の方向にあわせてアンテナを設置しよう▼ アンテナは送信所の方向に向けないと意味がありません。 素子の数が多くなるほど指向性が鋭くなるので、少しでもアンテナの向きが 目的の送信所の方向からずれると、受信状態が変わってきてしまいます。 アンテナの真ん中の長い棒は、片側には何にもついていなくて、もう片っぽには、 なにやら「く」の字型の物体(か、それに準ずるもの?)が、付いていると思いますので、 その「何も付いていないほう」が、送信所の方向を指すように設置しましょう。(矢印方向) まあ実際は、山から反射してくる電波とかで、受信状態が 変わるので、テレビを見ながら映りのいい方向に調節しましょう。 実際に設置するとなると、屋根の上かベランダになると思います。 屋根の場合は、マストといわれる棒が売っておりますので、 それにアンテナをつけ、風等で倒れないようにしっかりと針金で固定してください。 ベランダに設置する場合は、なかなか場所がなかったりして困るところですが、 14素子程度のアンテナであれば、設置できると思います。 柵がある場合は、CSアンテナの取り付け器具を使うと簡単につきますし、 柵がなくとも、100円ショップで売られているものを最大限に利用し、工夫次第で どうにでもなります。少なくとも室内アンテナよりは、良好な画質が得られるでしょう。 |