NTT中継回線を受信しよう

1.受信機器




NTT中継回線が何かということは、今回は説明しません。
さてこのNTT中継回線、どこでも受信できるわけではないんです。
NTTの中継回線の通り道でないといけないんですね。

ちなみに佐賀市周辺のネットワークはこんな感じです。




下りは、久留米中継局のある九千部山から佐賀市内のNTTへ送られています。
上りは相知町から佐賀市へ抜けているようですね。

佐賀市へ引っ越した時からNTTの中継回線受信を企んでいたんですが、
家から700mのところに佐賀・stsがあることもあって、
周辺地域で受信できるだろうことは予測していました。




基礎知識として、NTT中継回線はCバンドといわれる周波数帯が使用されています。
約4GHzの周波数です。Cバンドは衛星通信などでよく使われる周波数帯です。
衛星のCバンドの場合、UPリンクに6GHz帯、DOWNリンク4GHz帯を使用しています。

UPリンクは、地上から衛星に向けて発射する電波のことで、
DOWNリンクは衛星から地上に向けて発射している電波のことです。
地上で衛星テレビをを受信する場合は、
このDOWNリンクの電波を受信していることになります。


衛星通信や地上波通信で使われる周波数帯には
Kuバンド(14/12GHz) UP/DOWN Kaバンド(30/20GHz) なんかがあります。
ちなみにWOWOWやBSデジタル・スカパなどはkuバンドで放送されています。

これらのkuバンドや、Cバンドは、帯域的にはSHFです。
STLや難視聴地域向けのテレビ(J63ch以降)もこの帯域です。

NTT中継回線のことを、NTTのSHF回線とか、
マイクロ波回線なんて呼ばれることもあります。

携帯電話で使用される800MHzくらいから30GHzにかけての周波数を
一まとめにマイクロ波と呼ばれていますね。マイクロ波といえども
実際に波長がμmであるわけではないです。だいたい1m〜1mmって所でしょうか・・・


受信チューナー
(FUJITSU CST-3000)





受信 LNB(ASK Cバンド用 LNB)



というわけで、NTT中継回線はアナログなので、アナログ用の衛星チューナと
海外衛星のCバンド受信用のLNBを用意しました。

LNBは受信した4GHz帯の電波を1500MHzくらいにまで落とすコンバーターの
働きしかないので、実際はLNBにフィードフォンとよばれる電波を効率よく集める
働きのある部品に、センターフィード型のパラボラアンテナを取り付けます。

ただ手頃なアンテナがないのと、値段が張るためにLNB単体で受信にチャレンジしました。
テレビでもラジオでも、とりあえずチューナー(受信機器)とアンテナがあって、
電波さえ飛んでれば映るものだ・・・ということで、
LNBをそのままアンテナとして利用しました。

機材はヤフオクで手に入れました。アナログ衛星チューナーは、
中古送料込で6000円、LNBは新品2500円でした。
ホームセンターで購入した、4Cの衛星用の同軸ケーブル(10円/10cm)と
接栓500円を加えても、だいたい必要な設備を揃えるまでに
1万円でおつりが来るくらいに抑えました。

ケーブルはとりあえず10m購入。衛星受信用には5C以上がいいって言うけど、
BS放送用の高周波対応で高級そうなのケーブルは4Cしかありませんでした。
4Cってのがなんだか微妙。3Cとか5Cの同軸はよく購入するんですが、
4Cなんて微妙な太さは、生まれて初めてですよ。

LNBは安いのに雑音温度係数は15Kです。
この辺の設備の相場がわからないので、なんともいえませんが。。。

しかもLNB単体で固定する手段がないので、
ペットボトルにセロハンテープという原始的な方法で固定

この後はペットボトルごとLNBを動かす事になる
水を半分くらい入れて倒れないようにするけど、なんだかマヌケ。



[TOP]  [BACK]


Copyright© 1998-2002 Karakorum-K3 Milky way dream 冷凍こあら All rights reserved.