UAE・ヨルダン訪問  (ワディムーサ・死海編)  日時  2010年11月吉日





4時30分に近くのモスクのお経を流すスピーカーで起こされる。うるさい。
カンボジアに泊まったときも似たようなお経でおこされたが、外国の風物詩というか、日の出までは寝ようよと言いたい。

ワディー・ムーサ行きのバス5JD(600円)は、8時半にラムを出発した。私の英語能力が乏しいせいで、
ペトラの門(Visiter Center)に行きたかったのだが、PETLA GATE HOTELで降ろされてしまう。

しょうがなく歩いていると、あさっての方向に歩いていたようで、結局タクシーでGateへ。
乗り合いタクシーなので、ぐるぐると用事を済ませた後にGATEへ。
2JDだ!と愚痴愚痴言っていたが、3分喧嘩して1JDのみを渡す。
めんどくさいからタクシー嫌い。たぶん相場は0.5ぐらいだと思う。

ペトラの入場料が、11月から21JD(2500円)が50JD(6000円)に値上げされている。
事前情報があったので、いきなりチケット窓口で驚くことはなかったが、
聞く話によると、次は年明けにでも70JD(8400円)になるとか。
まったく世界のどこに8000円も入場料を取る場所があるんだよ!


    


まったくもってぼったくり。まさしくムーサはぼったくりのメッカである。
缶ジュース3JDとか平気で言いやがるし、どうなってんだここの物価は。

ペトラ自体はまあまあ。でも6000円の価値はないと思う。
エルハズネを上から見るポイントは、ドロセウスの家の道を行くと行けるらしい。

エドディルまでは登山道で、博物館から約45分ぐらい。
関西系のご年配ツアー客がいて、結構きつそうだった。

ペトラで初めて日本人に会ったかも。
ニューヨークとかは、街中にくそほど日本人がいるんだけどね。。。
ついでに神戸から来たご婦人に、シャッターを押してもらったり。


    


ワディムーサのバスターミナルに行くと、とんでもないことが発覚する。
ムーサからアンマンまでのバスが13時で終わってしまったらしい。既に1時間過ぎている。
歩き方には16時まであると書いてあったのに。今日は祝日だったようだ。
たしかに考えてみると、ラムからムーサに来る途中がお祭り騒ぎっぽいことをやっていて、何か騒がしかった。
この話をしていた商店のおじさんが、マーアンまでいけば
アンマン行きのバスがある。そこまで10JD(1200円)で行くといわれる。

ムーサからマーアンまで約50kmぐらい。たしかにマーアンの方がバスが多そうである。

TAXIだと15JDはすると言っていたが、歩き方の相場は8JD。
だいたいペトラの入場料がいきなり30JDも上がる国なので、
たぶんぼられてないんだろうと思いお願いする。

そのおじさん、いきなり店を閉めだし、TOYOTAのトラックをどこからか持って来た。日本メーカーだが、タイ製らしい。
このおじさんも、イスラエルのテレビにはセレブな女性が出てきて楽しいと言っていた。
イスラム圏のTVはセレブな女性が出ないからつまらないそうだ。


    


15時過ぎにマーアンに到着したが、やはり祝日のため最終バスは14時のようだった。
歩き方にはアンマン行きのバスの最終は18時とあるので、16時ぐらいまではあると踏んでいたがはずれ。
行き先がアラビア語でしか書いていない上に、そもそも時刻表というものが存在しないので、
バスの発車位置を含め、全部人に聞かないと何も分からないのである。
公共交通機関が日本以上に発達している国は、そうそうないとつくづく思う。

マーアンに1泊するのも良いが、そうすると明日DEAD SEAに行けなくなる可能性がある。
明々後日にはシリアに入っておかないと帰国が危うくなるので、
マーアンまで送ってくれたおじさんにDEAD SEAまでいけるか?というと90JDという。
どうしようかと色々行っていると60JDという話でまとまったので、DEAD SEAまで乗せてもらう。
ここからDEAD SEAまではムーサのほうに戻る形になり、
ムーサ〜マーアン〜DEAD SEAで200Km以上の移動になる。

途中で給油シーンに出くわしたが、どうも価格は0.5JD/Lのようである。
アカバのうそつきタクシーは1JD/Lで日本と同じぐらいと言っていたが、やっぱり嘘であった。

荒地が続く。木がまったくなく岩ばかりだが、山や谷にもあったりして、かなり開放感がある。



    


DEAD SEAに到着した頃はすっかり暗くなっていた。乗せてきてくれたおじさんは安めのホテルも
あるんじゃないかと言っていたが、リゾートホテルばかりで、どのホテルも170〜200JDぐらいだった。
こんなに高いなら今から20JDでアンマンまで行ってやるよ?とおじさんは言っていたが、
アンマンまで行ってホテルを探す気にもなれなかったので、贅沢旅行モードに切り替え。
マリオットの隣にあるmoevenpickが、アンマン行きのバスを出しているようなので、
moevenpickに宿泊。朝食付きサ込178JD(21000円)という日本でも泊まったことのない価格。
12月はボーナスも出ることだし、とりあえずVISAカードに投げておくことに。

名のあるリゾートホテルだけあって、中は小さな村のようである。
3つのプールとDEAD SEAのビーチは無料で使用できるとのことであった。
昼間あんだけ歩いてクタクタなのに、バカンスしないといけないので
夜プールを500mぐらい泳いだりした。20時にプールを使っている人はいないので、貸切。
水温29度で丁度よく、背泳ぎすると星が見えて気持ちいい。

それでもホテルのディナーは、minimam chargeが25〜30JD(3600円)以上するので、
とても食べる気になれず、アカバで買ったバナナと成田で買った非常食のアンパンを
冷蔵庫にあった無料のwelcomeオレンジジュースとともに食した。

たまに町の到着が遅くなったとき店が開いてなかったりするので、
成田で1ヶ月ぐらい持つアンパンを買っておいて正解だった。



      


ワディームーサで買ったペットボトルがへこんでいた。気圧が高いと言うことである。
DEAD SEAのある場所は海抜マイナス400mであることを実感する。
たしかにDEAD SEAに来るときに海抜0m地点の標識を見た。

そしてTVをつけたらクラピカがうつっていたりした。それでチャンネルを変えていると
おフランスのテレビ局のニュースで見たことあるイラストが。

出国前に話題になっていた「ひのもとおにこ」じゃないかwww
なんていうものをニュースの題材にしているんだフランスのテレビ局はw
日本のテレビ局ですら、そんなものは一切放送しないのに、さすが過ぎるではないか。



      


そして我が国のNHKWORDは 神裂さんとビリビリの良さを語る番組 日本の文化を紹介する番組を放送していた。
日本の視聴者の知らないところで、こういう番組を放送して萌え豚を増やしているわけですね。わかります。

一日中歩き回って、しこたま泳いだのでかなりお疲れだったので、ぐっすり熟睡。



    


朝食のバイキングをしっかりと食べて、DEAD SEAのビーチへ。
本当に沈まないです。足がつかなくてもぜんぜん怖くない。
隣では雑誌を持ちながら写真を取ってる人とかいた。


    


ホテルからアンマン行きのバスを待っていると、来たのはセダンタイプの乗用車だった。
客はオーストラリア人の年配女性と2人だけ。「素敵なバスね!」とその年配女性は言っていた。
オーストラリア人はヨルダンに来るのは3回目らしい。窓をあけながら「CAMEL CAMELと喜んでいた。」

アンマンにもキリスト教地区があるらしく、そのつながりで宗教の話になったのだが、
オーストラリア人は京都などにも行った事があるらしく、日本人の宗教観を説明して
「MUSHUKYO」「MUSHUKYO」と言うので、クリスマスもするし、
正月は神社に行って寺に行くのだ!と説明する。eventなのだと。

ムスリムからすると、日本人の宗教感は不思議らしい。
我々の国には神が八百万いる。トイレにも神さんがいる。だからトイレは綺麗にするのだ。
一つの神しか信じないほうがよくわからないと言うと、ポカーンとした顔をしていた。

オーストラリア人は妙に納得していたが、
結局ごちそうさまと手を合わせたりするのも仏教からきているので、
無宗教と言うよりかは混在宗教で、ただ特定信仰心が薄いだけなんだよね。
宗教や神の存在を否定している無神論とは違う何かなんですよ。

私が崇めている神々の多くは、いわゆる17歳教の信者なので、
神の宗主は井上おねえさまということになるのだろうか。


    

途中遊牧民の羊の群れが近くを通ったりした。

また運転手のおじさんは、パレスチナ人だそうだが、
パスポートの関係でイスラエルには行けないらしい。
アンマンにはパレスチナ地区の人が多く住んでいるらしく、
もともとパレスチナ自治区出身の運転手夫人は、
ヨルダンからイスラエルへ行けるらしい。
やはりパレスチナ問題は、結構根深い問題に思う。。。

1時間ほどでアンマンに到着。1泊だけなのでファラホテルに宿泊。14JD(1680円)
ツアーを探しに来た日本人がいたが、他は韓国と中国人がいただけだった。
ツアーを探しに来た人曰く、どうやら日本人はみんなマンスールに泊まっているらしい。

本当はファラに「ネボ山死海経由のペトラ解散」というツアーがあるので、それに参加して、
ワディムーサに2泊して、次の日の早朝にワディラムに行って1日ツアーして宿泊、
次の日はアカバに出て、アンマンに戻るという工程が一番いいのだが、
そうすると今回の日程だと1日足りなくなるのである。リーマンパッカーは時間との戦いだよね。




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